10年ぶりのUターンでゲストハウスを開業。何もしなくても楽しめる、越前市の魅力を伝えたい
高山さんのご経歴を教えてください。
越前市出身です。大学進学のため東京に移り、卒業後は山梨県の河口湖のほとりにあるリゾートホテルで3年半勤務しました。昨年6月に福井にUターンし、市役所の近くの空き家を購入。9月のゲストハウスオープンに向けて修繕作業を進めています。
Uターンしてゲストハウスを開業したいと思ったきっかけは何だったのでしょうか。
就職先にリゾートホテルを選んだのはそういった理由からですか?
はい。ホテルのオペレーションスキルと幅広いサービスを学ぶため、2019年に入社しました。実をいうと、5年間経験を積んでから地元に戻ろうと決めていたんです。でも、コロナ禍の影響もあって思うように動けず、気づくと4年が経とうとしていました。予定までまだ1年ありましたが、ちょうど結婚の話もあり、5年という枠に縛られなくてもいいと直感で思い、Uターンを決意しました。
開業されるゲストハウスについて教えてください。
ゲストハウスは、1階に共用キッチンや洗面所、2階には2~3人が泊まれる3部屋があります。1階にはフロントと兼用でちょっとしたお酒も提供できるカフェスペースを併設する予定です。宿泊者だけでなく、地域の人がふらっと立ち寄って、一緒におしゃべりできるような空間づくりをイメージしています。
ここからは、越前市の魅力についてお聞きします。高山さんがおすすめするスポットはありますか?
お蕎麦屋さんまでの道もそうですが、田園風景や海を眺めながらのドライブが好きです。暮らしの中に楽しみがあり、ふーっと息がつける。何をするわけでもないけど、車に揺られながらどこかへ出かけて、自然を感じて帰ってくるだけでいいんです。
新幹線が開通したこともあり、東京に住んでいる友達が遊びに来るようになりました。福井が好きになって移住したいと言っています。自然が美しく、ここに来るとパワーが出るし、人が温かく距離が近くて、お店の人からも「よく来たね」と言ってもらえるのが嬉しいみたいです。ちょっとおせっかいなところがありますが、それも福井ならではの良さだと思っています。
買い物はどうされているのですか?
インターネットで購入することが多いので、買い物に不便はありません。東京に暮らしていてもネットで買い物をするでしょうからあまり変わらないのではないでしょうか。
高校時代は金沢まで出て洋服を買っていましたし、刺激がないからここには帰ってこない!と思っていました(笑)。でも東京で暮らししばらくすると、「疲れたからちょっと帰ろうかな?」と思うようになって……。それは、自分のなかのウェルビーイングの比重が大きくなったからもしれません。
今後の目標や夢などがあれば教えてください。
旅の目的地となるようなゲストハウスをつくれたらいいなと思っています。来てくださった方におすすめスポットを紹介しつつ、何もしなくても楽しい福井の魅力をお伝えしたいです。「また来ようかな」と思ってもらえるような拠点になったら嬉しいですね。
自分の時間軸であくせくせず、程よくリフレッシュできるような働き方が理想です。今後、家族が増えても負担にならないようなライフスタイルを見つけられたらなと。
今、夫は東京にいるので、月に1回、東京と福井を行き来しています。月に1回の東京が個人的にはいいバランスです。来年には夫もこちらに来て一緒に暮らす予定です。
最後に、これから移住を考えている方に向けてメッセージをお願いします。
移住すると、住む場所やかかわる人が変わりますから、勇気がいると思います。でも、福井の人は新しく入ってきた人にいろいろとお世話をしたくなってしまう気質。市役所のサポートも充実していて、助け合える環境が整っていると思います。単身でもファミリーでもおすすめですよ。
ここは自分と向き合って見つめ直す時間がつくれる場所。お試しで1週間住んでみるだけでも、人生のターニングポイントになるかもしれません。私のゲストハウスにもぜひお立ち寄りください!
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