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伝統工芸製造のインターンで親方の人柄に惹かれて越前市に移住

福井県越前市で、700年の歴史を誇る越前打刃物の製造、販売をおこなうタケフナイフビレッジ 加茂刃物製作所で働く澤田隆司さんは、職人を目指して、3年前に茨城県から越前市に移住してきました。移住のきっかけや不安の乗り越え方、今後の夢などについて、詳しくお話を伺いました。

まず、自己紹介をお願いします。

茨城県出身で、3年前の秋頃に越前市に引っ越してきました。現在はタケフナイフビレッジ 加茂刃物製作所で包丁の仕事をしています。

越前市に移住されたきっかけを教えてください。

小学生の頃、テレビで包丁の職人さんのことを知り、かっこいいと思ったのがきっかけです。大学2年生のとき、コロナ禍でリモート授業が始まり、自宅にいることが多くなりました。インターネットで包丁にかかわる仕事を探したところ、越前市で伝統工芸品製造のインターンの募集を見つけ、応募しました。それまで越前市のことは全く知らなかったのです。

インターンシップでは加茂刃物製作所に面倒を見ていただき、そこで親方の人柄に惹かれました。職人さんは寡黙なイメージがあったのですが、親方はとても親切でやさしい人柄で、この人のところで、技術だけでなく、人間性を学べそうだと思ったんです。インターンを終えて茨城に戻ってから、親方のもとで修行させてほしいと電話で頼み、大学を中退して移住を決めました。

いまの仕事について具体的に教えてください。

包丁作りには研ぎ、磨きなどのさまざまな工程がありますが、僕は、材料を温めてベルトハンマーでたたく作業がメインです。自分だけでやっていると分からないことが多いですから、先輩にきいて実践を繰り返し、試行錯誤しながらやっています。

実際に住んでみて、地元の暮らしとの違いは?

最も違いを感じたのが雪の量です。福井に引っ越して、初めて雪かきを経験しました。茨城は雪が降っても積もるほどではありませんから、こんなに大変なのだと。毎年、冬が来るのが少し憂鬱です(笑)。

休日は移住してからできた友達と遊んでいます。移住したばかりの頃は、家と職場の行き来だけでしたが、先輩からRENEW(リニュー)*というイベントをサポートするサークルに誘われ、そこで友達ができました。
 
*福井県鯖江市・越前市・越前町で開催される、持続可能な地域づくりを目指した工房見学イベント

移住をするにあたり、不安だったことはありますか?

友達がいなかったので不安はありました。一人暮らしも初めてだったので、実際に生活ができるのか心配でしたね。僕はあまり前に出たがらない人間ですが、先輩にいろいろ教えていただいて、不安を乗り越えてきました。いろいろな人と繋がることの大切さを、移住を通して学びました。

越前市はどのような方におすすめしたいと思いますか。

和紙・箪笥・打ち刃物など工芸が盛んなので、そういったものが好きな方にはよいところだと思います。職人さん同士仲良いし、仕事はしやすいですよ。

今後の夢について教えてください。

夢は独立して、自分の工房を持ちたいと思っています。ナイフビレッジは若者の支援に力を入れています。修行した方が独立していくのを見て、かっこいいなぁと憧れています。

最後に移住を考えている方にメッセージをお願いします。

僕は好奇心で越前市に移住しましたが、ここでは人が大事なのだと思いました。何事も最後は「人」が出ます。人付き合いを大切にし、友達をつくって、いろいろな場所に出かけてみることをおすすめします。

加茂刃物製作所 | Takefu Knife Village – タケフナイフビレッジ
RENEW
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