社会課題を解決するために継続的な事業拡大を目指す
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簡単な自己紹介と会社設立の経緯を教えてください。
生まれも育ちも福井県越前市です。大学卒業後、設備工事を手掛ける家業を継ぐため、同業他社で3年経験を積みました。2003年に父が代表を務める寺尾水道(株)*に入社し、2009年に代表取締役社長に就任。政府の財政構造改革の下で公共工事が削減されたことを受け、電気工事やリフォーム事業、衣食住にかかわる事業など、事業の幅を広げていきました。
多角化した事業を整えるため、2019年に社長を弟に引継ぎまして、私自身は2020年にテラオホールディングス株式会社を設立しました。現在はM&Aや自前で生み出した企業9社を統括し、電気工事、設備工事をコア事業にすえながら、アパレル、教育、介護、飲食などを展開し、今後も新規事業を生み出していきたいと思っています。来年からはウガンダにも進出する予定です。
*現テラオライテック(株)
越前市とどのような関係性を築きながら事業を推進されていますか?
それから、教育事業にも取り組んでいます。日本では高度経済成長期につくられた教育制度がそのまま受け継がれていますが、これだけ多様性が求められる時代には馴染みません。若者が早い段階から社会を知る接点をもち、個々の可能性を見極めて、できれば起業を支援できる専門学校のようなものを構想中です。本当に社会の役に立つ人材を育てたいですね。
人材採用で重視しているポイントはありますか?
ミスマッチを起こさないように、面接では会社のVisionや用意できるキャリアなどをしっかり説明し、そのうえで入社を希望する方を採用しています。面接時の本人の能力等はあまり重視していません。人の考え方は変わるものですし、仕事で揉まれるうちに視野が広がり、5年後には全く違う人間に成長していると思うので。一人ひとりの可能性を引き出してあげたいという気持ちがありますね。
私は安定経営をとても大切にしていて、こちらから解雇することはありません。人材が成長しないのであれば、それは会社の責任だと思っています。ですから労力をかけて、雇用を継続できる、持続可能な経営を本気で模索しています。
今、注力されている事業はありますか?
また、海外への技術者派遣や技術支援、有機廃棄物からグリーン水素を取り出すプロジェクト等も注力しています。
今後の展望がありましたら教えてください。
今、建設業は高齢化が進み、技術の担い手が不足しており、今後のインフラ維持に対して非常に危惧しています。能登半島地震の復興のために、弊社も現地に出向きましたが、水が出るだけで、みなさんに喜ばれる。だからこそ、この事業に誇りを持っています。受け皿をたくさんつくり、技術者を育成し続け、インフラを守れる会社でありたいと思っています。
また、ライフスタイル事業として、人々がより豊かで自分らしく活き活きと生きられる社会づくりに微力ながら貢献できる会社でありたいとも思います。
最後に越前市に興味のある方へメッセージをお願いします。
越前市は自然豊かな住みやすいまちです。近所にはホタルがたくさん飛び交い、ニホンカモシカやコウノトリを見かけることもあります。
越前市は行政の子育て支援がとても充実していて、新幹線開通により県外とのアクセスは向上し、交流人口も大幅に増えました。
それに起業人にとってはビジネスをしやすい地域だと思います。事業の取組みがメディアに取り上げられやすいのは地方ならではの強みです。ぜひ、越前市に来ていただきたいと思っています。
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